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※赤字の日はお休みさせていただきます。
ニュースで流れていましたのでご存知の方も多いことと思いますが、今年のイグノーベル賞の発表が17日、米ハーバード大でありました。
キスをするとアトピー性皮膚炎患者のアレルギー反応が弱まることを示した大阪 府寝屋川市の開業医・木俣肇院長(62)が医学賞をスロバキアの研究者らと共同受賞しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150918-00000016-asahi-soci
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これで、日本人の受賞は9年連続となりました。
以前にもご紹介しましたが、構造機能科学研究所社員第一号のTさんも北大に移籍後の研究「粘菌がつくる自己組織的な鉄道網」で2010年にイグノーベル賞を受賞しています。
木俣肇院長らの受賞理由:『情熱的なキスの生物医学的な利益あるいは影響を研究するための実験』。
研究概要は次のとおりです。
『アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の患者と健常者それぞれ30人ずつ計90人に対し、それぞれの恋人やパートナーと静かな音楽の流れる個室で30分間、 自由にキスをしてもらった。
キスの前後でアレルギー反応の強度を調べる皮膚テストや血中成分を測定したところ、改善傾向がみられた。
2週間後、今度は同じカップルにキスをせずに部屋で30分抱き合ってもらったが、効果は確認されなかった。
また、性交でもキスと同様の効果があることを確かめ、2004年に論文を専門誌に発表した。』
さて、皆さんはこの研究成果に対してどのような感想をお持ちでしょうか?
私は納得です。
それは、以下の理由からです。
表皮と脳・神経の細胞のルーツが同じであることから(皮脳同根)、心のあり方が皮膚に表れてきます。
心地良いスキンシップは幸福感を呼び醒ますエンドルフィン等を産生して、皮膚細胞を活性化して美しい皮膚を醸成します。
一方、ストレスがアトピー性皮膚炎の悪化因子として良く知られています。
メカニズムは、ストレスが溜まると副腎からカテコールアミンやコルチゾールなどのストレスホルモンを分泌して、免疫力を低下させたり免疫バランスを乱して肌トラブルを惹き起こします。
このようなことから、木俣肇院長らの結果は、心の安らぐ環境によるストレス緩和とスキンシップや性的刺激により分泌されるホルモンの免疫系への作用に基因するものと考えられます。
(株)構造機能科学研究所
鈴木 正夫