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※赤字の日はお休みさせていただきます。
冒頭にひとつ小話を。
本記事を書き始めたところ、ウイルスをうっかりウイとルスの間にスペースを入れてしまったら「憂い るす」と変換されました。
ウィットに富んだ変換に「あっぱれ!」をあげたいと思いました。
本題に入ります。
経皮感作の予防には「皮膚の洗浄(清潔)と保護(免疫)」を同時に実現する洗浄料が必要であると考えて、この目的に則した製品「RIMソープ」開発の基礎とした科学技術が「超分子」であることは、これまでにも述べてきています。
そして、「超分子」とは「自己組織化能を有する分子集合体のことであり、「自己組織化能」とは「環境に適応して構造と機能を自ら制御する機能」であることを先の記事で述べました。
では、「環境に適応して構造と機能を自ら制御する機能」を活かして環境が激変した地球においても永年に亘って生き延びてきているものは何ですか?
と問われたら皆さんは何を思い浮かべますか?
…続きを読む…
私は真っ先にウイルスを挙げます。
生命の最小単位は細胞ですが、ウイルスは細胞の一部の構造しか有していません。
従って、自己増殖ができないので、他の生物の細胞の中に潜り込み、その細胞(宿主)の機能をちゃっかり利用して子孫をどんどん増やします。
環境が変わればどんどん変異して、姿形や特徴を変えて適応しています。
なんともずる賢いではありませんか!
しかし「ウイルスをずる賢いと言うならば、人類はそれ以上ではないか!」とウイルスの声が聞こえます。
この声には「同調せざるを得ないなあ」と私も思います。
何故なら、ウイルスは自然に適応して自らを変えながら生きてきているのに対して、人類は生きる舞台である地球自体を壊しながら楽をして生きようとしているではありませんか!
その結果、地球の先住民である多くの生物を絶滅させてきてしまっているのです。
コロナ禍は、そのことを訴えているように感じています。
以下に読者の方とのQ&Aをご紹介します。
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Q:新型コロナウイルスの感染経路として、空気感染の可能性もあるのではないかと報じられています。
飛沫感染と空気感染の違いについて教えてください。
A:ご説明いたします。
<飛沫感染とは>
感染者がくしゃみ、咳、つばといった水分を多く含む飛沫と一緒にウイルスが放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。
<空気感染とは>
感染者が飛ばした飛沫が乾燥して軽くなって空気中を漂っている状態を飛沫核(エアロゾル)といいます。
この飛沫核を吸い込むことで感染することを空気感染と言います。
飛沫感染の場合は相手の飛沫を吸い込まなければ感染しないため、距離をあけて会話をする、咳やくしゃみをする際にはマスクをしたりハンカチを口に当てたりする、いわゆる「咳エチケット」をしていれば飛沫は飛ばないので感染を回避できるという考え方です。
一方、飛沫核は非常に軽いため、屋外であれば風などによって拡散されますので感染は起こりにくくなります。
しかし、密閉された屋内や換気の悪い屋内などでは、空気中に漂う微細な飛沫(エアロゾル)により感染する可能性が高くなります。
アメリカの感染症学会の報告書では「換気の悪い室内では、地上1.5メートルの高さで感染者から放出されたウイルスを含んだ微細飛沫が、空気の循環で数十メートル先まで移動する可能性がある」と指摘しています。
特に飛沫核となってしまうと長時間の浮遊が可能となるため、感染のリスクも高まります。
さらに、飛沫核は3時間程度は感染性を有するとの報告もあるため、密室では感染のリスクが高くなります。
現状、ソーシャルディスタンスとして2メートルほどの距離を取る事としていますが、空気感染も含まれる場合には、ソーシャルディスタンスでは感染対策としては不十分になります。
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(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫