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※赤字の日はお休みさせていただきます。
12月17日、宇宙飛行士の金井宣茂さんらが乗ったソユーズ宇宙船がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、19日に国際宇宙ステーション(ISS)到着しました。
金井宣茂さんは、ISSに滞在する約半年の間、宇宙環境が生物の健康に及ぼす影響を調べるために約30種類の実験を行う予定になっています。
アレルギーを追究している私にとって、金井さんの実験における関心事は、医師である金井さん自身が乳酸菌を摂取して宇宙で免疫力がどうなるかを調べる実験です。
重力や特殊環境等が腸内細菌や免疫に対してどのような影響を与えるのか、結果が楽しみです。
…続きを読む…
さて、今回のテーマ「RIMソープと宇宙ステーション」ですが、一見、全く別世界のように思われるかもしれませんが、実はある物質を通して深くつながっているのです。
そのある物質とは「磁性流体」のことです。
磁性流体に遭遇しなければRIMソープは生まれていなかった、私はそのように感じています。
その理由は、磁性流体とRIMソープに共通する物質「オレイン酸」にあります。
磁性流体とRIMソープは、オレイン酸が無ければ誕生することはありませんでした。
オレイン酸は、生体脂質の主成分であり、細胞膜や皮脂膜等生体膜の骨格成分としてしなやかな膜を形成して代謝機能を助長しています。
また、オレイン酸を摂取するとLDLを下げるがHDLを下げないと言う、選択的代謝機能を有する食品成分としても注目されており、オリーブ油等オレイン酸含量の高いオイルが人気になっています。
RIMソープは、オレイン酸の分子特性「物質選択機能」と「しなやかな膜形成機能」を同時に発現するように分子設計した泡クリームソープです。
肌の洗浄と同時にスキンバリアの要「皮脂膜」を補充強化して保護・保湿を実現します。
皮膚表面で、皮脂膜と異物を識別する「選択洗浄機能」と「しなやかな膜形成機能」を同時に発現する機能をRIM超分子スキンケア(登録商標)機能と称しています。
一方、磁性流体(magnetic fluid)とは、磁性を有する液体のことです。
磁石に引き寄せられたり、磁極付近で磁力線に沿って突起を形成(スパイク現象)したりします。
磁性流体はマグネタイト( Fe3O4 )や複合フェライトなどの強磁性超微粒子を界面活性剤で包み込み、油や水などに分散して液状にしています。
強磁性微粒子は直径10nm程度であり、インフルエンザウイルスの約10分の1と非常に小さいものです。
粒径は大きすぎても小さすぎてもだめで、最適な粒径は9nmとされ、界面活性剤の分子の長さは短すぎては凝集が生じてしまい、長すぎては油の中での金属磁性体の充填割合が下がり、十分な磁性が得られないので1.5nmが最適とされています。
磁性流体に用いられている代表的な界面活性剤が、オレイン酸の石鹸です。
オレイン酸分子は、「しなやかな膜形成機能」を有していますので、磁性流体に用いる強磁性微粒子に着せる衣に好適です。
磁性流体は、1960年代,アメリカのアポロ計画の一環として開発されました。
宇宙の真空下で活動する宇宙服の首など動く部分をぴったり密封するシール材として、また機器類の駆動部に摩擦の少ないシール剤として利用されています。
磁性流体は、今では真空部回転シール剤として広く利用されており、ハードディスクや音響スピーカー、スイッチ、液体ダンパーなど身近なところにも使われています。
また、動脈瘤部での血液遮断など医療分野においても応用研究が行なわれています。
ご興味ある方は、以下のYouTubeをご覧ください。
★グロテスクだけど美しい!?磁性流体アート
★Magnetic Spike and Flower(字幕)
★磁性流体観察キット
私の分子科学における専門がオレイン酸です。
30代の時に遭遇した磁性流体と超分子科学の経験を掛け算することによって、RIM超分子スキンケア化粧品「RIMソープ」を開発することができました。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫
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【お知らせ】
RIMソープは、低温でも泡立ちの良い洗浄成分や添加剤を使用していませんので、15℃以下になると泡立たなくなります。
お手数ですが温水等で温めてご使用くださいますようお願いいたします。