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※赤字の日はお休みさせていただきます。
11月22日(水)、創業まもない企業や創業予備軍にエールを送ることを趣旨とした「起業家セミナー」(京都府等主催)が構造機能科学研究所が入居しているラボ棟に隣接した「けいはんなプラザ」で開催されました。
http://kyoto-koyop.jp/support/kigyoka20171122/
基調講演「京都大学iPS細胞研究所教授 井上治久氏」に続いて、一般講演3社の一人として講演をさせていただきました。
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井上治久教授のiPS細胞を用いたアルツハイマーの研究については、起業家セミナー当日にテレビや新聞で大きく報道されましたのでご覧になった方も多くいらっしゃることと思います。
人におけるiPS細胞の最初の実現が皮膚の細胞からでしたので、これまでも身近に感じていましたが、井上教授らのiPS細胞研究グループが、来年4月に構造機能科学研究所の入居しているラボ棟に入居しますので、益々近い存在になりそうです。
私は「広域大学異分野研究者連携ベンチャー企業としての歩み」と題して、設立の背景と経緯、設立後の経過、開発したスキンケア化粧品の紹介、遭遇した難題の数々などについてご紹介をさせていただきました。
講演内容の一端と現在の心境を少し交えて、「振り返れば18年!」を以下にご紹介させていただきます。
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「科学者・研究者に経営ができるのか」の声を背に受けながら出帆した海原は、これまでの18年、波静かなことのない日々でした。
しかし、「研究者は孤独な挑戦者」といわれてその渦中に生きてきた者としては、挑戦権をいただいていること自体が何よりも幸せなことと思っています。
経皮感作がアレルギーの始点ではないかと予見して18年前に始めた仕事ですが、図らずも、2009年に茶のしずく石鹸による大規模なアレルギー発症事件が明白な事例となって、予見した経皮感作が周知のことになりました。
この件に関して、京都大学皮膚科の宮地良樹教授(現在:滋賀県立成人病センター総長)は、アレルギー専門誌において「皮膚アレルギーのセレンディピティー」と題して以下のように述べています。
「患者さんには申し訳ないが、いわば壮大な社会実験となって、経皮感作の重要性を確固たるものとしたと言える。」(アレルギーの臨床、2014年9月号)。
その後、疫学調査・医学的追究等を通して、乾燥肌等のバリアの弱い皮膚からアレルゲンが体内に侵入して、アレルギーを発症している実態が明らかになってきています。
商才の乏しい私が、試練の18年を乗り越えてこられたのは、多くの皆様との出会いの幸運をいただいてのことであり、将棋界のホープ藤井総太君の言葉で有名になった「僥倖」の心境です。
「僥倖」は、我々研究者の世界ではセレンディピティ(serendipity)と表現しています。
漸く、ビジネスの土壌の醸成ができてきましたので、今からがスタートと思っております。
皆様に出会えたセレンディピティに感謝して、今後も「速さより確かさ」をモットーに牛の歩みを続けて参りますので、今後も何卒宜しくお願い申し上げます。
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(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫
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お手数ですが温水等で温めてご使用くださいますようお願いいたします。