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※赤字の日はお休みさせていただきます。
私は、30余年前に約10年に亘って行っていた「薬の経皮吸収の研究/TTS」において、「経皮感作」を予見し、構造機能科学研究所を設立してスキンケアを追究してきました。
図らずも、7年前に起こった「旧:茶のしずく石鹸」による大規模なアレルギー発症事件が明白な「経皮感作」の実例になって以来、疫学調査や研究が一気に加速しています。
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結果として、混沌としていたアレルギー増加の主な原因が「経皮感作」にあることが明らかになってきており、スキンケアの重要性がクローズアップしています。
欧米での研究によると、40年前から使用されてきている「殺菌剤入りの薬用石鹸等」も免疫系に影響してアレルギー増加の一因になっていることが指摘されています。
今回は「経皮感作」の特徴について概説いたします。
≪経皮感作とは≫
抗原(アレルゲン)が皮膚から体内に入ってアレルギー体質になることです。
乾燥肌や湿疹等のあるスキンバリの弱い肌からは抗原が入り易くなりますので、アレルギーの観点からもスキンケアが重要です。
アレルギー発症までのメカニズムは以下のようになっています。
抗原提示細胞(樹状細胞、マクロファージ)⇒ヘルパーT細胞(Th)⇒Th2⇒B細胞(IgE抗体産生)⇒肥満細胞(IgE抗体受容)⇒その後に抗原が体内に入ると肥満細胞からヒスタミン等を放出してアレルギーを発症
≪経皮吸収された物質は、経口吸収された場合と代謝が全く異なります≫
経口吸収された物質は、まず消化器官で次いで肝臓で2段階の解毒化を受けてから血流に乗って全身に回っていきます。
これに対して、経皮吸収された物質は解毒化されることなく血流に乗って全身に回り、体内に蓄積する可能性が高いと言われています。
経皮吸収された物質は、先ず皮下組織に滞留し、徐々に血液に移動し、長期間に亘って少しずつ排泄されていくことが確認されています。
代謝に時間がかかるということは、有害物質を使用し続けていると、少しずつ蓄積することになります。
従って、経皮感作は遅延性であり、一般に長期間経ってからアレルギー症状等として現れてきます。
たとえ微量でも、有害な化学物質を毎日、皮膚から吸収していけば、徐々に体内に蓄積していきますので注意が必要です。
≪異物が体内に入ったときの有害性は、概ね体重に反比例します≫
従って、経皮吸収された一定量の異物の有害性は、大人に較べて低年齢ほど強く現れます。
とりわけ、体重が軽い胎児への影響は強く現れることが想定されますので、特に妊娠中は化粧品に対する問題意識を強く持っていただきたいと思います。
詳細はYouTubeでご紹介しておりますのでご覧ください。
【殺菌剤入りの薬用石鹸等が販売禁止に!】その4
以上で「殺菌剤入りの薬用石鹸等が販売禁止に!」についての解説は終了です。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫