構造機能科学研究所 ~お肌の健康と美容に「RIMシリーズ」~

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スキンバリア(11):羊水の不思議(4)

2016.09.17


生命の誕生と成育、恒常性(ホメオスタシス)において、大事な物理化学的性質の一つがpH(水素イオン指数)です。

pHは、酸性・アルカリ性の強さを示す指標であり、0~14の数値で表示します。

pH 0~7:酸性
pH 7  :中性
pH 7~14:アルカリ性

羊水の物理化学的性質において、皮膚生理学の観点で注目しているのは、pHです。羊水のpHは、胎児の成長によって多少変動しますが、弱アルカリ性(7.0~8.5)です。羊水の弱アルカリ性は、そのもととなっている母体の血液(pH7.4)に由来しています。
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胎児は、弱アルカリ性環境下に表皮を接触していることによって、全身健やかな成長を遂げています。

生命現象において、pHの織り成す不思議の極みが受精の場面です。受精の舞台を演出する男女のpH適応のメカニズムは、下記にご紹介するように、ダイナミックで神秘的です。

女性器のpHは、性的快感の無いときには、雑菌から守るために酸性(pH:3.8~4.5)です。
一方、精液は弱アルカリ性です(pH:7.2~8.0。塩基性のアルギニン等による)。
従って、精子は酸性の環境に弱く、腟内では長く生存することはできません。腟内の精子は射精後約30分で急速に運動性が失われ、受精能力が低下します。
このようなpH不適合を防止するための機能が男女共に備わっています。

<男性>
射精する直前に、弱アルカリ性のカウパー腺液(尿道球腺液)が放出されて、酸性の尿道と膣内をアルカリ性にします。

<女性>
精液の受け入れ側の女性は、男性より複雑です。
女性器の分泌液は、大別すると、膣口から分泌される「酸性のバルトリン腺液」と子宮口から分泌される「アルカリ性の子宮頚管粘液」の二種類です。
酸性のバルトリン腺液は、肛門等からの大腸菌など雑菌の繁殖を抑えるのに有効である反面、アルカリ性の精子に対しては悪影響を及ぼします。
一方、アルカリ性の子宮頚管粘液は、性的興奮により分泌が活発になって腟内はアルカリ性に傾き、精子の活動が盛んになって受精を促進します。

このように、pHは、人体の様々な機能にも深く関与しています。

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(※)9月5日、赤ちゃん学研究センターのセミナー(同志社大学)において、前・産科婦人科学会会長の小西郁生先生(現在:京都医療センター院長、京都大学名誉教授)の講演を拝聴しました。

「女性の体はダイナミックに変化している」とのお話がありましたが、生命の誕生と育みを果たす女体の時機を得た適応性の高さに神業を感じています。

平均寿命において、女が男よりも長生きする秘訣は、時機を得た適応性の違いにあるように思います。


(株)構造機能科学研究所
 鈴木 正夫

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