構造機能科学研究所 ~お肌の健康と美容に「RIMシリーズ」~

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スキンバリア(3):誤解されている皮膚常在菌「アクネス菌」

2016.07.09


先日の記事
『【RIMスキンケアニュース】スキンバリア(2):皮脂膜と皮膚常在菌』
の中で、皮脂腺から分泌されるtri-acylglycerolを主成分とする皮脂は、角質表面に生息している皮膚常在菌「プロピオバクテリウム・アクネス」によって加水分解されて脂肪酸やmono-acylglycerol および di-acylglycerolを産生し、脂肪酸酸性(pH5前後)の皮脂膜を形成し、スキンバリの最前線として異物・雑菌・紫外線等から体を護っていることについてご紹介しました。

今回の記事では、皮脂加工を主な任務とする「プロピオバクテリウム・アクネス」について解説いたします。

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「プロピオバクテリウム・アクネス」は一般にアクネ菌として知られており、ニキビを引き起こす原因菌といわれて悪玉菌のように扱われてきていますが、とんでもない誤解です。

「プロピオバクテリウム・アクネス」は、嫌気性であることから皮脂膜が整っている健常な皮膚の角質表面に棲息して、皮脂腺から分泌される皮脂を脂肪酸酸性化や両親媒性化の作用を果たしている大事な皮膚常在菌です。

このような観点から、私は「プロピオバクテリウム・アクネス」を「アクネス菌」と略称しており、悪いイメージが根付いているアクネ菌という表現をしておりません。

乾燥肌等で角質表面への皮脂分泌が滞ると、アクネス菌は、自分に適した住処を求めて皮脂が滞留している毛穴の中に潜入し皮脂を加水分解して脂肪酸等を産生します。

脂肪酸は、角質表面では適切な膜を形成して、エモリエント保湿機能や異物・雑菌・ウィルスからの防御機能を果たしていますが、毛穴の中で生じると炎症を起こします。これが「ニキビ」です。

「ニキビ」の治療に殺菌性薬剤が使用されることが多いのですが、アクネス菌などの皮膚常在菌(善玉菌)も消失してしまうために、ニキビは難治性肌トラブルになってしまっています。

ニキビについても「皮脂膜」を整えるスキンケアが重要であり、「RIMソープで洗って⇒RIMエモールをぬる」コンビネーションによるRIMスキンケアは、ニキビ肌の方にもご愛用いただいています。

(株)構造機能科学研究所
 鈴木 正夫

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