構造機能科学研究所 ~お肌の健康と美容に「RIMシリーズ」~

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治療から予防へ(セルフメディケーション) 6.消化とアレルギー

2020.03.21

治療から予防へ(セルフメディケーション)

6.消化とアレルギー

新型コロナウイルス(COVID-19)で世界が騒然としており、まだ先が見通せない状況にありますが、心の免疫力を高めて乗り切っていただきたいと思います。

さて今回は、花粉症との交叉反応にも拡大している食物アレルギーについて触れてみたいと思います。
食物アレルギーは、アナフラキシーショックを起こして死にいたる場合もありますので、アレルギーの中でも最も注意を要するアレルギーです。
…続きを読む…

食事は異物(抗原:アレルゲン)を体内に取り込む行為ですので、本来、極めて危険なことです。
体内に取り込んでも抗原にならないレベルまで低分子化する生理作用が「消化」です。
有機物を抗原活性の無いレベルまで低分子化する化学作用は、消化酵素によって実行されています。

主な消化酵素は、タンパク質分解酵素、脂質分解酵素、糖質分解酵素です。
消化酵素の働きを助けるために、タンパク分解酵素「プロテアーゼ」に対しては酸を分泌し、油脂分解酵素「リパーゼ」に対しては胆汁酸を分泌して懸濁状態にするなど、消化環境を整えています。
また、腸内細菌が、消化の一翼を担っています。

この消化の流れは、次のように纏められます。

①体内にそのまま入ったら抗原になる危険な食べ物⇒②消化酵素が働きやすいように消化器官の環境を整える⇒③消化酵素が作用して低分子化⇒④吸収されて栄養素になる

この一連の流れを通して、消化器官に存在する免疫細胞が物質認識をして、消化器管系における「免疫寛容」を実現しています。

一方、皮膚にはこのような「消化」の機能が備わっていないために、経皮吸収された食べ物は、表皮に存在するランゲルハンス細胞に抗原として認識され、その情報はT細胞⇒B細胞と伝わり「経皮感作」として記憶されます。

そして、その後に経皮感作由来の食事を摂取すると速やかに食物アレルギーを発症することが明らかになっています。

食品成分だから安全として化粧品にも汎用されてきていますが、「食物抗原⇒経皮感作⇒食物アレルギー」が明らかになったことから「食品由来のスキンケアに注意!」と喚起されています。

最近まで「アレルギーは免疫異常・免疫過剰反応、さらにはアレルギーを発症する人は異常体質」などと言われてきていました。

しかし、アレルギーの主な始まりが経皮感作であることが明らかになり、これまでのアレルギーに対する考え方の多くが間違っていたことが明らかになってきています。
現在では、「アレルギーの発症は、免疫が正常に働いているからこその結果である」と認識されています。

(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫

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