構造機能科学研究所 ~お肌の健康と美容に「RIMシリーズ」~

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治療から予防へ(セルフメディケーション) 5.免疫力

2020.03.09

治療から予防へ(セルフメディケーション)

5.免疫力

新型コロナウイルスの感染拡大が国内外に広がっており、予防の観点から、日本政府は全国の小中学校などに臨時休校を要請しました。

今回の要請をめぐっては、急であったこともあって、自治体や教育現場、保護者から「唐突すぎる」「場当たり的だ」などと批判の声が噴出しています。一部の商品が品不足になり、必要な人の手に入らないような状況になっています。

人は未知の危険に遭遇したときには、不安になり、情報によってパニックに陥ってしまいます。
事態の本質を理解して、冷静な対応が求められます。


いかなる病気に対しても、その防衛に当たる生体機能の基本が「免疫」です。
特に、ウイルス等の病原体に対する抵抗力は免疫力に依存しています。
…続きを読む…

免疫機能は加齢とともに低下しますが、良好な免疫機能を保つためには、免疫のしくみを理解することが必要です。

2月1日の「RIMスキンケアニュース」で解説しましたが、免疫には先天性の「自然免疫」と後天性の「獲得免疫」があり、加齢によって低下する機能は、自然免疫系よりも獲得免疫系の方が著しいことがわかってきました。
獲得免疫の能力は、20代頃がピークであり、40代ではその半分に低下するとされています(*1,*2)。

こうした免疫力の低下には加齢以外にも、ストレスや環境が影響を及ぼすといわれています。
厚生労働省の調査によると、高齢者のストレスの第一位は「自分の健康状態に対する不安」となっており、「病は気から」という考え方のもと、ストレスを貯めないことも健康長寿の秘訣と言えるのかもしれません。

ストレスについては、万病の元とも言われていますが受け止め方も人それぞれであり、負けない心が「獲得免疫」の源泉にもなっているような気がしています。

免疫機能の老化の原因と老化による症状について、「健康長寿ネット」の記事(*3)を引用して以下に掲載いたします。

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【免疫機能の老化の原因】
免疫機能の老化にはどのような原因が考えられるのでしょうか。

免疫系には顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球(T細胞、B細胞がある)など、たくさんの細胞が関わっています。
この中でもB細胞は、骨髄の造血幹細胞から、T細胞は胸腺で作られ、血液中に放出され、体内での役割を果たしていきます。

ところが、加齢により骨髄や胸腺が委縮する、あるいは機能低下が起こるため、免疫力が低下していくのです。
免疫機能の老化を予防し、活性化させる方法として、

・摂取カロリーを通常の70~80%に制限する
・適度に運動する
・抗酸化物質の増加や内分泌機能の調整のために、ビタミンEやCを効率よく摂取する

などがあります。
一方で、ワクチン接種に関しては60歳前後では単体でも効果があるものの、それより上の年代においては、ワクチンと他の療法を併用する必要があると考えられています。

【免疫機能の老化による症状】
では、免疫機能が老化すると、どのようなことが起こるのでしょうか。

もっともよくみられる事象は、感染症にかかりやすくなり、重症化もしやすくなることです。

特に獲得免疫の機能は加齢とともに衰えてくることから、新型のインフルエンザにかかりやすくなったり、新型の感染症にもかかりやすくなる傾向があります。
上気道感染が原因で寝たきりになる、あるいは命に関わってしまうということもあります。

例えばインフルエンザにより死亡する人は、50歳をすぎると急に増え始め、70歳以上になると全年齢平均の、およそ2.8倍となります。

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(*1) http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2009/090908_1.htm
(*2) T細胞の老化と免疫老化
 2018/07/18:http://leading.lifesciencedb.jp/7-e005.html 
 ??洋子1・湊 長博2
 (1 京都大学iPS細胞研究所 未来生命科学開拓部門,2 京都大学大学院医学研究科 メディカルイノベーションセンター)
 領域融合レビュー, 7, e005 (2018) DOI: 10.7875/leading.author.7.e005
 Yoko Hamazaki & Nagahiro Minato: T cell aging and immunosenescence.
(*3)健康長寿ネット「免疫系の老化」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/meneki-rouka.html
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(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫

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