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※赤字の日はお休みさせていただきます。
九州北部の豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。
今回は、善玉菌と悪玉菌について触れてみたいと思います。
私たちは、何かを区別する際に、善と悪を度々用いています。
特に商売においては、善と悪に分けると簡単に売れるので汎用してきているように思います。
しかし、深く考えてみると、善と悪にきちんと分けられるものやことは、そう多くは無いように思います。
特に、自然界における生き物の関係を善と悪に分けることは、危険なことと思っています。
その一つが、善玉菌と悪玉菌の関係です。
…続きを読む…
私たちの体には100兆個を超える数の微生物(主に細菌)が存在するといわれています。
人体を構成する細胞の数が約37兆個ですから、それより多くの微生物と生活していることになります。
このような微生物を常在菌と呼びます。
常在菌は、皮膚では約1兆個、消化管では約100兆個など体外と通じている器官に存在し、病原菌の侵入を防いだり、消化を助けるなど人体にとって大事な役を担っています。
他方、健康な人の脳、心臓、腎臓などの臓器には微生物は入り込めないようになっていて、もちろん常在菌も存在しません。
私たちの体は、微生物と共存する所と微生物の存在自体を許さない所とをはっきり分けて管理されているのです。
私たちの腸の中に棲んでいる常在菌は、約500~1000種類、100兆個以上にも及ぶといわれています。
そして、この常在菌をしばしば善玉菌と悪玉菌に分けて、健康に良し悪しを論じてきています。
しかし、腸内細菌のベストなバランスは、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割といわれています。
ここで注目されるのは7割が日和見菌であり、悪玉菌も善玉菌の1/2の存在が必要であるということです。
従って、善玉菌を一方的に増やせば良いということではありません。
常在菌については、菌バランスが整う環境にすることが重要であり、このことは腸に限りません。
自然界における生物種のバランスについても同様であり、生物の多様性が失われてきていることは、私たちの健康にも影響していることを自覚すべきと思います。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫